みなさん一度は四十肩・五十肩という名前を聞いたことありますよね?
これは正式な病名ではありません。
40代、50代になりやすい肩関節の炎症の通称なんです。
正式な病名は『肩関節周囲炎』。
髪を洗う、高い場所の物を取る、上着を着る時などの動作で肩から腕に痛みが起こります。そして症状が進むと動かさなくても肩が疼くように痛み、思うように腕が上がらなくなります。
発症後1~2ヵ月は急性期と呼ばれ、痛み・炎症ともに強い時期です。
痛みのため眠ることができない方もいるくらい…。
痛みが徐々に和らぐのは急性期の後2~3ヶ月くらいの慢性期。
症状が落ち着くにつれて、肩の関節・筋肉が固くなっていきますので、痛くても少しずつ動かす事が重要です。
そしてやっと痛みの取れだす回復期。慢性期の3~6ヶ月後。
腕を動かす事ができるようになってきますが、動かさずに安静にしていると肩関節周辺の筋肉が固まり、動かす事が困難になってしまいます!(個々により痛みの感覚は異なり、痛みの期間は長くなることも多く、2・3年痛みの取れない方もいらっしゃいます。)
四十肩・五十肩は、肩の使い過ぎでなることもありますが、肩を酷使するようなスポーツをされている方の場合、インピンジメント症候群の疑いがあります。インピンジメントとは『挟み込み』という意味で、肩関節を安定させている腱が肩関節に挟まることで痛みをおこします。症状は似ていますが、原因は違いますので要注意!
よく、四十肩・五十肩は放っていても自然に痛みが取れるとおっしゃる方がいますが、これは大きな間違い!!痛みを放置し続けることで、肩周辺の筋肉や靭帯に多くのストレスがかかります。
急性期の炎症や痛みの強い時期は冷やして安静にする事も大切です。また慢性期・回復期で痛みが多少でも引いてきたら、最低限ストレッチやエクササイズをしていきましょう!もちろん早期に予防・改善することが大事ですのでいつでも整体やカイロプラクティックで肩甲骨や腕の筋肉をほぐしたり、四十肩の一番の原因となる姿勢不良(特に胸椎の歪み)を改善して肩関節にかかっている無駄な負担を取ることがおすすめです。
四十肩・五十肩は、早めの適切な対処で確実に回復させましょう!